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フジテレビ 「映っちゃった映像GP 」(2017年)のレベルが低い件について

フジテレビ系列 2017年 8月12日(日)19:00〜放送の映っちゃった映像GPを検証して行きたいと思います。

世界中から集めた、心霊現象、怪奇現象など、さまざまな「映っちゃった!」をお届けする『映っちゃった映像グランプリ』第7弾。

出演者は以下の通り

2015年から私はこの放送を見ていますが、2015年の時と比べて作り物感は少し薄れたものの、本当にあるかのように報道しています。 最近ではこの手の番組は突っ込んで楽しむものだと思うようになってきましたが、これは私の感覚がマヒしてしまっているのではないかと思いました。

これではいけない。全く信じない人もいますが、一方でこういう心霊現象なんかを本当に信じて恐怖に陥ってしまう人もいます。このような番組は批判記事を書かなければテレビ番組がかつてのようにやりたい放題になってしまう。

ではこの番組がいかにバカバカしいか検証して行きたいと思います。
(批評のため一部画像を引用しております)

まず冒頭

「※この番組は「映っちゃった」映像を客観的に放送しており、心霊を肯定するものではございません。」とある。

え?? どういうこと?

「心霊を肯定するものではございません。」って、これから散々2時間も心霊がどうのこうのってやるんでしょ?いきなり番組冒頭から自ら番組全否定ですか?

じゃあ最初からこんな番組つくるなやー!

 

「客観的に放送しており・・・」って、これから2時間散々非科学的なものを放送していくのに「客観的に放送している」ってことはないだろ!

全部つっこんでいるとキリがないので酷いのから検証していきたいと思います。

今回一番酷かったのはこれですね。

海外の恐怖映像 恐怖からの110番というもの

通報を受け出動した警察官が廃墟に行きそこにゾンビのようなものが映っていたという映像

ここでカメラをまわしながら銃をかまえます。

これバイオハザードですか?

カメラを回しながら廃墟の奥にどんどん進んでいきます。

 

するとそこにはゾンビのような女性が…

やっぱりバイオハザードじゃないかい!!

このような心霊映像を作るのはお金になるんです。それをマツコの番組でやっていました。
詳しくはこちらの「マツコの知らない世界でテレビ局自らのヤラセを暴露。」に書きました。

 

番組恒例芸能人の心霊スポット巡礼コーナー

次に芸能人が心霊がでるという場所に実際に行くという番組恒例のコーナー

今回はしょこたんと島田秀平ですね。

前回も確かしょこたんでしたね。2015年にでてたおのののかはどうしちゃったんでしょうか? 好感度高いから批判をさけるためにしょこたんにしたんですかね?

今回は恐怖の廃テーマパーク新潟ロシア村に行きます。

なんでもロシアをモチーフにしたテーマパークで13年前に廃墟になり心霊現象がおきているのだとか。
そこにしょこたんと島田秀平が行くという企画。

まず夜の廃墟のロシア村に2人が入って行きます。

ドアがちょっと開いちゃってる。

これで「えーー」の観客の驚く声がある。ドアが開いているだけですよ。
そんなに驚く事かい! ドアが開いているだけで驚いていたら生活できんわ。恐怖を煽っているだけですね。演出です。

次に「視線を感じる」

ハイでました。これはこの番組の常とう手段ですよ。誰かに見られているのを確認したなら分かります。「視線を感じた」だけですね。はいはいっと。

でホテルの中に入って行きます。

次に写真を撮ってみる

ハイでました。オーブ

これもこの番組の常とう手段ですね。オーブこれは前回の記事でも説明しましたがwikipediaによると
「オーブは夜間に霜が降りてきた時や、滝や渓谷などの湿り気のある場所で映り込む事が多い。従って空気中の水分や埃などの浮遊物が、カメラフラッシュなどの強い光源の反射により映り込んだものである。」とある。しかし「一部は再現不可能な現象があるという。」

水分やホコリがカメラのフラッシュに反射したものが有力な説です。一部は再現不可能な現象があるというがそれが心霊現象と結びつけるのは全く客観的ではありません。

で今回も「心霊現象に詳しい人」西澤形一という人が解説します。


集会で集まっているという。

ほかりがカメラのフラッシュの光に反射していて映っているというのが有力な説です。

集会で集まっている根拠は?

で次にしょこたんに謎の声が聞こえます。

確かに何か音は入っていますよ。一瞬だけ。しかしこれが幽霊の声というには無理がある。

そして西村氏の解説があります。

低い声の場合『早く出て行け』だそうです(笑)

イメージで言うんじゃないよ!

そして地下の水に浸った部屋に入って行きます。

ちゃんと長靴が用意されているんですね。まあ番組を作るために事前にスタッフが下見しているんでしょう。お疲れさまです。

そして最後に写真を撮ると何かが心霊が映っているという。

 

なんかこれを心霊というのは強引ですね。

なんでも顔に見ようと思えば顔に見えてくるものですよ。
もっと明確に現れているのなら霊かもと思うかもしれませんが。

今回のロシア村をまとめてみると

ちょっとドア開いちゃっている

視線を感じる

オーブが写真に映る

音が一瞬聞こえる

心霊写真(強引に顔と言っている)

等々、霊が現れたと思われる決定的なものは全くないんですよ。

それを演出で色をつけまくっているんです。

怖いナレーションに、「えー」というわざとらしい観客の声

芸能人のわざとらしいワイプでのリアクション。こんなものに騙されてはいけません。

私が心霊番組ややらせなどを毛嫌いし批判するのは訳があります。

それは私がまだ小学生の頃このようなテレビ番組をみて、信じてしまって恐怖でトイレやお風呂に一人で入れず、それは私の生活を変えてしまうほどでした。

このような番組を見て本気で信じてしまい生活が変わってしまうような人をなくしたい。
そのようなことからもこのブログを書いています。

まあ今回は2015年に比べたら映像のクオリティは高かったです。ドキドキワクワク感はありましたのでそこは評価したいと思います。